（株）瀬戸酒造店

この仕事は2016年12月に（株）オリエンタルコンサルタンツの森隆信氏（後の瀬戸酒造店社長）と関詩織氏がdoppoを訪れてスタートした。神奈川県開成町のブランディングを行なっていたdoppoに開成町の北部における地方創生の相談に訪れたのだ。瀬戸屋敷の管理業務からはじめて瀬戸酒造店の再建を行うという。屋敷はともかく酒造はそんな簡単にできるものなのか？疑問を持ったことを覚えている。しかし森氏の情熱は揺るがず2018年、瀬戸酒造店は“再始動”した。瀬戸酒造店は、慶応元年（1865 年）創業。神奈川県開成町の酒蔵。1980 年に自家醸造を中断、38年の休止を経ての再始動となった。酒蔵のコンセプト、日本酒の3つのブランド『酒田錦』『セトイチ』『あしがり郷』の組み立て、商品ストーリー・デザイン、PRまでdoppoチームと瀬戸酒造店が一体となって進行した。いわゆる日本酒の伝統を追うだけではない“伝統×革新”を合言葉に様々なものを作っていった。開成町に誕生した新名所としての酒蔵オープニングは行政の面々も含め、大いに盛り上がった。天才杜氏、小林幸雄氏の経験に裏打ちされた技術と、最新の設備のハイブリットで、丁寧に作られた日本酒たちは、2019年～2023年の5年間で世界の日本酒コンクールの賞を93受賞し、最新の世界酒蔵ランキングでは11位（最高位は2022年の9位）にランキングされている。直近2年間は瀬戸酒造店の日本酒と星付一流レストランのシェフにマリアージュを行なってもらう企画でフランスを旅している。